このサイト*1は守屋央朗の(広い意味での)研究活動について公開するためのページです。このサイトに掲載されているものは「Original(他のサイトにはあまりない)で、Useful(誰かの役に立つ)」と守屋が考えるものです。非常に専門性の高いものと、一般の人でも(専門用語を無視すれば)わかるようなコンテンツをのせているつもりです。以下は、このサイトのコンテンツの要約とそのコンセプトです。まずはこれを読んでみてこのサイトをさらに見てみるかどうか判断されたらよいと思います。
システムバイオロジーという新しい学問領域は、研究者の間でもまだその解釈が定まっていません。「システムバイオロジーって結局何なのか?」そういう疑問を持っている方も多いと思います。その人たちの為に私が思うシステムバイオロジーのサイトを作りました。守屋が使っている遺伝子綱引き法は、この実験法によって知りたいこと(生命のロバストネス)が、研究者でもかんたんには理解しにくいものであると思います。そこでこのサイトではそれを専門外の方(一般の方も?)に説明しようと試みています。
研究をやっていると、実験のプロトコル、ちょっとしたノウハウ(Tips)が出来てきます。また論文のレビューなどは研究者が日常的にやっていることです。しかし、これらはほとんど研究室単位でしか共有されません。しかしこのような情報をウェブに載っけておけば、同じ問題を共有している誰かに非常に役に立つことがあります。私たちもウェブ上にあるかなりマニアックな、しかし有用な情報が検索エンジンに引っかかって研究を助けてくれることがよくあります。その「お返し」とも言えます。これはコンピュータソフトウェアの「オープンソース」という考え方に近いと思います。そのような考えで、研究や酵母の情報のページでは、私と専門分野の近い方にとって役に立つだろうと思われるコンテンツを掲載していきます。この中には覚え書き的な雑多な情報も含まれますが、そういうものが意外に人の役にたったりするものです。
研究者は一般的に学術論文でその研究成果を発表します*2。しかし学術論文は専門家を対象としているので、専門外の人が読むとその背景や学問的価値が全くわからないこともあります。どんな研究でもその動機・背景があります。論文には書かれないそれらのことについて、専門外の方(一般の方も?)に向けて書いたものが成果発表/論文発表です。そこにかかれているそれぞれの研究は、ちっぽけな科学の進歩の1つです。けれどこれを読んで「おもしろい」とか「へぇー」と思っていただければ、目的は果たしたことになります。
このようなサイトを通じて、守屋自身の研究を整理・体系化し、今後どのように展開していけばよいかを考える機会にもなると思っています。このサイトのコンテンツについてのコメントや質問など是非、守屋までお知らせください。
#analog