出芽酵母のプラスミドベクター

Top/出芽酵母のプラスミドベクター

出芽酵母のプラスミドベクターについて

このページでは出芽酵母のプラスミドベクターの研究をまとめています。

コンディショナル・セントロメアを使ったプラスミド

現在のコンセンサス

出芽酵母のセントロメア配列(CEN)のごく近傍に誘導型の強力なプロモーターを配置する事で、セントロメアを可逆的に不活性化できる。これによりプラスミドの安定性とコピー数をコントロールすることができるようになる。

セントロメアが不活性化された条件(転写を誘導した条件)では、プラスミドの不均等な分配により主に母細胞にプラスミドが蓄積される事で、細胞あたりのコピー数が多コピーになる。これに何らかの選択条件を付加すればプラスミドのコピー数を非常に高く(100以上に)上げる事が可能となる。

一方、セントロメアが活性化された条件(転写を誘導していない条件)では、プラスミドのコピー数は非常に低く保たれる。左記の条件でプラスミドを上げてから数世代たつとプラスミドのコピー数は5-6コピー程度まで下がる。また、これ以上のコピー数のプラスミド(セントロメア)は、(染色体の正常な分配に異常を来すため)細胞の増殖に悪い影響を与える。

 

関連する論文

明らかにこれらの結果は矛盾している。後者では「理由はわからない」と述べている。

 

プラスミドのコピー数を上げる手法

 

その他

 
2017-11-11 (土) 16:21:44

*1 この著者のJay E. Bailey氏はバイオエンジニアリングの世界ではかなり有名な方の様で(若くしてなくなったこともあり)、Jay E. Bailey Awardというのも出来ている。

トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2017-11-11 (土) 16:21:44