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出芽酵母の細胞分裂周期遺伝子のin vivoロバストネス解析
Moriya H, Shimizu-Yoshida Y, Kitano H., In vivo robustness analysis of cell division cycle genes in Saccharomyces cerevisiae., PLoS Genet. 2006 Jul;2(7):e111.


 

日本語の要約
遺伝子の発現レベルなど、細胞内の様々な生化学的パラメータは、そのパラメータを内包する生命システムが効率的に働くように最適化されていると考えられる。一方で、遺伝子発現のノイズなどの摂動に対してシステムがロバストネスを持つために、これらのパラメータはある程度の許容範囲を持っていなければならない。しかしながら、実際の細胞のパラメータの許容範囲に関しては、それを調べる実験系がなかったために、ほとんどわかっていない。本研究で私たちは、モデル真核細胞の出芽酵母において遺伝子のコピー数の上限を評価できる、遺伝子綱引き法(gTOW)を開発し、30の細胞周期関連遺伝子に対してこの手法を適応した。本研究で得られたユニークな定量的データは、細胞周期システムの脆弱点を浮かび上がらせるとともに、既存の細胞周期のコンピュータモデルの評価と改良点の指摘にもちいることができた。

 

この論文は、細胞のロバストネスを測定する遺伝子綱引き法を開発して、出芽酵母の細胞周期関連遺伝子のロバストネス(遺伝子コピー数の上限)を測定したという内容の論文です。現在守屋が中心的な実験手法として用いている遺伝子綱引き法の開発とその利用について書いたもので、コンセプト自体も簡単に説明するのが難しいので、複数のページ分けて個別に解説したいと思います。

 

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2015-12-08 (火) 13:38:02

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Last-modified: 2015-12-08 (火) 13:38:02