科学における「専門用語でない言葉」の大切さ

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科学における「専門用語でない言葉」の大切さ

システムバイオロジーという新しい学問分野に来て、いろいろな学問分野の人と話す機会がふえ、いろんなところで口演してみたり、(このサイトのように)ものを書いたりするようになって最近特に思うことがある。それは、一般用語になっているのだが専門用語でもあるような言葉(単語)の意味についてである。

(私自身がそうであったのだが)実はこれが多くの場合非常に「ゆるい」意味的解釈がなされているために、特に異分野の研究者間のコミュニケーションをミスリードしていることがあるのではないだろうか?

たとえば「システム」や「モデル」といったときにその定義をきちんと説明できるだろうか?

これらの例に限らないのだが、何かを説明したときに、異分野の人から「あなたは間違っている!」といわれた時、多くの場合、その原因となった「専門用語でない言葉」の解釈が間違っているのではないだろうか?それを両者がしっかりとわかっていないのではないだろうか?

その言葉の定義をしっかりと掘り下げることで実はお互いの誤解が解けてしまうような事例があるのではないかと、もっと研究者は「言葉」というものを掘り下げなければならないのではないかと最近思う。

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2008-06-04 (水) 00:00:00

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Last-modified: 2008-06-04 (水) 00:00:00