*第4章:gTOW6000を世にはなつ [#t193ade8]
**1. 会心の学会発表 [#f7f9da57]
**1. 会心の講演 [#f7f9da57]
私たちは新しい研究成果を得たときに、学会や講演会で発表(プレゼンテーション)したり、論文として発表します。gTOW6000は完成して論文になるまで随分と時間がかかったので、いろいろなところで発表しました。研究成果を始めて学会発表する「お披露目」のときには、その成果に聴衆の研究者がどんな反応をするのかドキドキするものです。~
~
忘れもしないgTOW6000の酵母研究者へのお披露目は、2010年6月の「酵母合同シンポジウム」での招待講演でした。20分程度の発表だったでしょうか、準備をしっかりして、笑いを3箇所ほど入れ、導入は衝撃的に。聴衆が私にとってど真ん中だったということもあり、会心のプレゼンテーションでした。私はいつもプレゼンテーションの度にいろいろと反省することが多いのですが、今回は非常に珍しく、「決まった」と思えるものでした。~
~
その後も国内のいくつかの学会と、海外の学会でも一度口頭での発表をやりました。論文発表にはこのシンポジウムからさらに2年と6ヶ月を要したのですから困ったもんです。~

**2. gTOW6000どうぞ皆さんお使いください。 [#xf759ff0]
学会で何度か発表したので、私がgTOW6000のプラスミドコレクションを作っていることは知れ渡りました。日本にはナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)という、実験生物を保管、分与してくれる有り難い組織があります。酵母もそんな組織があり、さまざまな酵母株とプラスミドを保管しています。~
~
ある時、NBRP酵母の担当者から、「gTOW6000のコレクションをNBRPに寄託してはどうか。」という提案を受けました。研究コミュニティーの考え方として、各自の実験室で作った株やプラスミド等のリソースは、公共の役に立つために、自由にやり取りするというものがあります。「分与してくれ」といわれて、自分たちで6000コレクションを複製してその人に送るのは、大変な手間ですし、せっかくお金と時間をかけて作ったコレクションです。「どうぞ皆さんお使いください。」ということで、NBRP酵母に寄託しました。~
~
[[NBRP酵母のウェブページ:http://viewer.shigen.info/yeastvw/mapview/mapViewBy?lang=ja]]では、gTOW6000クローンを物理地図で分かるようにもしてくださっています。ちなみに、私たち自身も[[gTOW6000のページ:http://tenure5.vbl.okayama-u.ac.jp/~hmlab/gTOW6000/]]をつくっていて、gTOW6000をどうやってくつったかの専門的な説明や、各プラスミドに組み込まれた遺伝子はゲノム上のどこからどこまでに対応するのかや、PCRに用いたプライマーの配列なども掲載しています。

**3. 論文執筆のストラテジー [#ec015891]
**4. 掟破りのオファー [#f68558fe]
**5. プレスリリースの是非 [#idbf4367]
#br