恒例の(?)「論文執筆をブログで振り返る」です。この論文もいろいろありました。特に、第一著者がこの研究を行なった学生さんだった事が大きいです。
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*1. K君、東京より来る。 [#sc9d13a8]
一緒に仕事をしていた学生のK君が論文を仕上げるために岡山に来た。4日ほど滞在する予定。
面白い話も聞けたし。あとは論文が仕上がるよう全力で努力するのみ。
by hisaom4 | 2009-03-16 21:54 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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*2. 論文書き [#ifad21e4]
先日学生のK君が来て仕上げにかかった論文が、だんだんと形になってきた。「論文を書くか!」という構想から2年くらいたっている・・・我ながら情けない。ただ論文が形になってくるとやはり気分がいいもんだ。
あと少し・・・頑張れ俺!
by hisaom4 | 2009-03-31 23:59 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*3. 吐き出さなければならない仕事、やきうどん [#kd85ee43]
こちらに着任して新たに研究を始める前にどうしてもまとめて論文にしておかなければならない仕事が3つある。
1つはなんとか仕上げの段階にきた。もう1つは後少しでデータがそろうのでそれまで「待ち」。
残りの1つ、2年前から困っている代物。でも論文にしないわけにはいかない。やっと集中できる環境になったのでじわじわとすすめている。古ーいデータを記憶をたよりに掘り起こしたり、論文用のリストを作ってみたら実は既に同じ物を何ヶ月も前に作っていたり・・・。そろそろ久しぶりに「実験」がやりたくなって来た今日この頃だが、まだまだ当面脱出できそうにない。
by hisaom4 | 2009-04-15 20:02 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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*4. 論文書き [#g7b80746]
今抱えている論文のうちの1つがやっと佳境に入ってきた。投稿しようとしているジャーナルに簡単に通るとは思えないので、これからもある程度の「戦い」を覚悟しておかなくてはならないだろう。
しかし、この論文は通ってくれなければならない。私が目指している、見たことのない科学、私(達)しかできない科学のスキームを世界に見てもらうために。小さくみえて大きな一歩になるだろう論文である(と願いたい)。
by hisaom4 | 2009-07-12 00:36 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*5. 東京出張、論文投稿(は明日か)、いい知らせ [#q726c475]
懸案だった論文の一つ、ようやく投稿にこぎ着けた。今日投稿の予定だったが、少しつめなければならないところがあり、明日になりそう。
by hisaom4 | 2009-07-27 23:55 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*6. だめ元だったがだめだった。 [#j634ae39]
投稿していた論文の掲載可否の結果がかえってきた。早々と「Decision on manuscript ...」というメイルが来た場合には、リジェクトだ。
だめ元ではあったが、やっぱりだめだと言われるとそれなりにしょんぼりするものだ。いい事ばっかりは続かないな。これから投稿する学術雑誌のレベルを下げていく。まだまだ戦いは続くだろう。
by hisaom4 | 2009-07-31 19:52 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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*7. またエディターレベルのリジェクト。 [#ebd5c25c]
なぜか朝早く目が覚めたのでメールをチェックすると、「論文の掲載に関する決定内容」のメールが来ていて、この早さでは・・・と思っていたら案の定エディターレベルのリジェクトであった。この論文は私と筆頭著者の学生さんにとっては価値のある論文、出てくれていないと困る論文なので、これからまた対策を考えるとしよう。
論文の内容のよさは自分でわかってるんだから、雑誌のレベルにこだわらず出してしまう事が重要ととらえるべきなのか、自分で良さを認めているからこそちゃんとしたレベルの雑誌に掲載されるように努力すべきなのか・・・。研究者の「ガッツ」が問われるのだろう。
by hisaom4 | 2009-08-19 06:41 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*8. 論文を書き直し [#v3c9bb84]
以前から問題になっていた論文を作り直す。もうさすがに出していかないとまずい。ここ数日久しぶりにコンセントレートして論文を仕上げたが、かなり疲れた。「これこそがサイエンスの神髄だ!」と思うのだが、持続するのはなかなか難しい。
by hisaom4 | 2009-10-05 00:00 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*9. 静岡の研究室訪問、英語問題 [#z3c64b93]
話題が変わるが、今日、英文校正してもらった論文が帰ってきた。それなりに校正されていたが、「校評(?)」をみると、「英語がpoorで、ガッツリと手直ししなければならなかった。」と書いてある。確かに殴り書き的にストーリーだけ一気に書き上げたものではあったが・・・「畜生!」という感想は否めない。しかも直された英語を見ても、あまりその違いがわからないときている。確かに最近あまり本気で英語を書いていないが、正直ショックだ。
まあ、今日本語で申請書を書いていて、殴り書きするとやっぱりひどい文章になっていて、何度も推敲が必要になる訳だから、「いわんや英語をや」、なわけだが、「駄目だし」をされるとやっぱりショックなものはショックだ。
これから必死で英語を磨くか・・・あきらめて「校正サービス」を利用するか・・・「攻める」宣言中の私としては当然前者ということになるのだが・・・。
by hisaom4 | 2009-10-15 21:35 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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*10. 娘の運動会、論文投稿、研究費応募・・・。 [#q674e967]
午後からは校正の終了した論文をいよいよ投稿。3度目の正直なるか!?・・・正直、「正直」にはならないようには思うのだが。なかなか苦労している論文ではあるが、次に続く論文の基礎固めになるので是が非でもどこかに発表しなければ。
by hisaom4 | 2009-10-17 18:29 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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*11. 論文がかえって来た [#yf9309d0]
とかいって、苦しんでいたら、K君の論文がかえって来た。レビューに回っていたのは分かっていたのだが・・・いつものように、この「Decision on・・・」のメールを開く時のドキドキ感は尋常ではない。
結果、リジェクトではなかったが・・・これからしっかりと中身を読んでみて、リバイスをがんばらなければならない。こっからがまた苦痛の始まりである。でもこれをさけては科学論文を発表できないのだからしょうがない。
この作業を楽しめるほどの人間になれたらなぁ・・・。
確かに私はある意味マゾヒスティックななところはあると思うが(学生時代にボート部に入ったり、卒研でI研究室を選んだのもある意味自分をいじめ、鍛えたいと思ったから)、この作業だけは耐えられん。
今後、以前やったようにこのブログでリバイスをいろいろと愚痴りたいと思う。
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一通り読んでみて、書き直しで対応できる部分、実験が必要な部分(これが一番大変)、弱点を突かれた部分・・・。いずれにせよリバイスに与えられた、2ヶ月間、できるだけのことをやるしかあるまい。
by hisaom4 | 2009-11-25 20:44 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*12. 今日のリバイス [#v0468b8a]
体調はいまいち優れないが、多分回復に向かっている。リバイスで精神的にはかなり良くないが。
東京にいる筆頭著者のK君とチャットをしながらいろいろ対策を練る。やること(実験)はだいたい決まったが、結果は未知数。それが実験の恐ろしいところ。
当面やろうと思っていたことの方向性を大きく変えて、リバイス実験のためのセットアップをする。12月はとにかく忙しい。期限は60日。どこまでやれるか。
今回のレビューアーコメントには、以前と違って「こいつら分かってねぇ!」というのがない。そのかわり、この仕事の良さを十分に認めてくれた上で、非常に痛いところをついて来ている。だからこそ、対応ができるかどうか。
レビューアー1は、おそらくかの有名な大物だろう。文章からして偉そうだ。古い論文を引用してくる。私たちの仕事を「unusual」という言葉を使ってほめている。それは有り難いのだが・・・なんとか通ってほしいものだ。
本当の勝負はここからかもしれない。ああ、12月いろいろあるんだけどなぁ。暮れも正月も無いぞこりゃ。家族に怒られるぞこりゃ。
by hisaom4 | 2009-11-26 22:15 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*13. 幼稚園の参観日リバイスで頭がよじれそうになっている・・・望んでいたことかどうか、大変な論文を書いてしまったものだ。実験も相変わらすどうにもならない。完全にスタックしている。 [#zab843b1]
by hisaom4 | 2010-01-15 22:48 | 子供 | Trackback | Comments(0)
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*14. 大御所の大御所たるゆえん [#h3ba6e04]
リバイスを仕上げなければならないこともあり、今朝は午前4時半に起きて仕事に来た。
今リバイスに入っている論文は、半分理論の論文なので本当に大変だ、ということに今頃どんどん気づいている。レビューアーの1人が明らかに細胞周期の世界の「大御所」で、コメントがややこしく、他の2人のレビューアーと明らかに論旨が違うので(エディターもあまり触れていないので)、最初適当に答えておこうと思っていた。
他の2人のレビューコメントに答えるためにいろいろやって来て分かったことがあり、その上で大御所のコメントを読んでみると、「なるほどそうか!」ということ、教えられることがたくさんあった。ダメ出しをされているというよりは、私のデータの解釈の仕方を教えてもらっている、と言った方がふさわしい。
これが大御所のすごいところなんだ。1つ1つのコメントに深〜い意味がある。自分がいかに中途半端だったかを教えられる。とはいえ、これにちゃんと答えてリバイスの期限に間に合うだろうか・・・。ただ、これは言える。ちゃんとできたら間違いなくもっとずっといい論文になるだろう。
この人にレビューがあたらなければ、おそらく割と簡単に論文は通っただろう。だけど、その論文の価値は、今書き直している論文の価値よりもずっと低いだろう。しかしこの手の論文は大変だなぁ。これからもこういう論文を私は出していくのだろうか(それを目指してはいるのだが)。
by hisaom4 | 2010-01-16 11:18 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*15. リバイス投稿、もひとつ投稿 [#o9dfca28]
リバイスを投稿した。しんどい論文だ。まあ、これまでしんどくなかった論文は一度も無かったかな。先ほど再びレビューアーに回ったことが書いてあった。ここまで来たら祈るしかあるまい。
by hisaom4 | 2010-02-02 06:48 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*16. 大きな壁、学生さん達の発表 [#ned7e477]
今投稿中の論文のレビューアの1人が、明らかに大御所で、膨大なリバトルをかいてなんとかリバイスを終えたのだが、再びレビューにまわりその結果が今朝帰ってきた。
がんばった甲斐は確かにあったようなのだが、このレビューアはまたしても「とんち」のようなコメントを書いてきた。私はこのレビューを通じて彼の偉大さを痛感させられていて、今回のとんちも、私が何となくごまかしていた、私の分野の目の前にまだしっかりと存在している「大きな壁」の存在を知らしめてくれた。
はっきりいって、この壁を壊すのは私の仕事ではないと思っていた。この壁の存在について、それが壊せるのかどうかは、私ではない誰かが議論すれば良いと思っていた。ところがこのレビューアは、私が今発表しようとしている仕事を出すんだったら、当然責任を取ってその壁について言及しろと、容赦なく迫ってきた。これ、そこまで大それた論文じゃないんだけど・・・。
「困った・・・」という感覚を抱くとともに、これは1つのチャンスだとも思う。じっくりとこの「壁」について考え直す機会をもらい、またそれを「書いていい」というお墨付きをもらったのだ。非常に大きな成長の機会だととらえるべきだろう・・・もしうまくクリアーできたらの話だが。
by hisaom4 | 2010-02-16 21:07 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*17. 東京に滞在。 [#rf876e1c]
以前の職場に行き、論文のリバイスについてディスカッション。やっぱり一人で考えるよりもずっといいことを思いつく。レビュアーのコメントについても「なるほどそういうことか。」ということにまた気がついたし。ほんと、すごいレビュアーコメントには奥の深い意味が込められているものだ。
by hisaom4 | 2010-02-22 23:40 | 日記 | Trackback | Comments(0)
3度目の投稿しました。
この論文について正確に言えば、5度目の投稿。このジャーナルについては3度目。ここまで来てリジェクトは無いだろうとは思っているが、いやーしんどかった。しんどいということはそれだけ「がんばった」ということで、自分の成長につながっているのだと信じたい。
ただこれで論文書きに疲れている暇はない。少なくともあと2つ、片付けなければならないネタがある。
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追記:寝ようと思ったら、論文のフォーマットに問題があるとメールが来て、フォーマットを作り直してもう一度アップロード。面倒くさいなぁ。
by hisaom4 | 2010-03-02 20:01 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*18. 論文ようやくアクセプト [#zefebc0b]
ほぼ大丈夫だとは思っていた論文がようやくアクセプトの知らせが来た。いつも思うのだが、リバイスでここまで苦労すると、「やった!」というよりは、「やっと・・・」という感慨にならざるを得ない。
ただ、この論文で発表したものは、レビュアーが「unusual」と言ったように、かなり新しいことをやっていて、今後私たちがやりたいことの重要な基礎になる仕事である。これがそれなりの発表媒体に出版されることが決まったことは大きな意味があるだろう。
この論文に学位がかかっている人もいるし・・・。
それにしてもレビューアー1とのやりとりは、しんどかったが、非常にいい勉強になった。それとともに、自分のオリジナリティやサイエンスの自信にもつながった。
by hisaom4 | 2010-03-16 10:37 | 仕事 | Trackback | Comments(1)
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*19. 論文の最終稿を送る [#w49c9f3c]
発表を待つだけとなった論文の最終稿、普通はproofと呼ばれるものを送った。最後の最後まで図などにいろいろと手直しが必要だった。
この論文発表はいろいろと「無駄」が多かったなぁ。ウインドウズとリナックスを使っている学生と、Macを使っている私が図などをやりとりしたせいもあり、私が図に対するこだわりがあるせいであったり・・・も大きな要因だが、論文の形式が投稿する学術雑誌によっていろいろと違うことも大きい。
今回の作業で、PLoSの形式にはかなり精通したので、論文発表はずっとPLoSで・・・というのも芸がない気はする。もしかするとこの一見面倒な手続きに精通させることで(精通すれば当然作業は楽に感じられるようになる)、他の雑誌で論文を書きたくなくする作戦か?
いずれにせよ、次からはある程度ねらった雑誌に最初から「通すつもり」で論文を仕上げよう。
by hisaom4 | 2010-03-20 23:32 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*20. 論文が発表になった。 [#efc20ba0]
苦労した論文が発表になった。これで1stオーサーの学生さんの学位にむけて、私のやるべきことは果たした、と思いたい。苦労はしたが、結果として「いい論文」になったと思う。
内容はごくマニアックではあるが、私の「ユニークな」仕事の第2弾である。今のところ第4弾まで準備ができつつある。これがすべて発表になれば、どっしりとしたひとかたまりの仕事となるだろう。がんばりましょう。
by hisaom4 | 2010-04-23 17:42 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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*21. シンポジウム終了 [#l0b43773]
シンポジウムのあと、以前のラボメンバー達と論文の発表を祝って、赤坂のスペイン料理屋に入った。オープンテラスの店で、サングリアと料理を堪能。これはなかなか上質。
by hisaom4 | 2010-05-08 23:40 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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