オススメ書籍
ここではオススメの書籍を紹介します。これらの本に書かれている技術や考え方を身に着けておくことは研究者にとって大事だな〜と守屋が思うものを、コメントとともに掲載しています。
文章作成術の「古典」とも言える本。この技術は学術の世界に限らず、一生、あらゆるシーンで使うもの。文章で何かを伝える必要がある人は、一度は必ず読んでおくべきだし、ずっと本棚においておいていい本だ。
研究をすすめる上で、テーマ設定をどのように行い、どのように解決していくか、そしてそれをどのように人に伝えるか、この基本骨格はすべてこの本にある。聞いていてイライラする「イシューのない研究(発表)」がいかに多いことか。この本を読んで、「イシューからはじめる」態度を身に着けておきたいものだ。
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
この本は、「仮説」を「事実」あるいは「真実」と思いこんでいるガチガチ頭の研究者こそ読むべき本だ。自分を知らず知らずに縛っている思い込みの枠を外せば、科学はもっと自由で楽しいものになる。そのメインのメッセージ以外に、「ミリカンの実験」の章は、特に現代日本の研究に携わるものは一度は読んで、「研究者の正義」とは何かついても考えておきたい。
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
多くの研究者は、ナレッジワーカーでありアーティストでありながら日々の業務にも追われている。ストレスを感じずに生産性の高い「プロの研究者」になるための仕事術、それが「GTD」だ。この本の内容全部をやる必要はないと思う。GTDの基本的な考えがわかることが大事。
出芽酵母 (Saccharomyces cerevisiae)の魅力を余すところなく伝える本。最先端の研究の内容もふんだんに盛りこまれていて、深く・広く、そして楽しく酵母のことを知ることができる。筆者のこだわりだろうジョークやアイロニーがちりばめられていて、ときどき難解さを感じるがそれが良いスパイスとなっている。これを読まずして、「酵母仙人」を語るなかれ。