8.10追記あり:会報の欠番、だれか譲ってください
開催まであと29日です皆さん。
フォーラムデビューはとても良い思い出
調子に乗って(?)、また歴史の話をしたいと思います。今回は、私が参加してきた酵母遺伝学フォーラムの歴史です。
私が学生時代に所属していた研究室では、大腸菌のゲノム解析の「次の対象」として酵母を扱っていました。だから、酵母の遺伝学は新参者で、研究室のメンバーは酵母遺伝学フォーラムに参加していなかった、というかその存在も知りませんでした。
その存在を知ったのは、私の研究室の先輩である田中誠司さんが大阪大学に異動されて、そこからそういう会があるという紹介を頂いたのがきっかけだったと記憶しています。
しかも、その年(1996年・第29回研究報告会@熊本)の要旨集を見せていただいたら、私が扱っている遺伝子の機能を調べている方がいて、大変に焦りました。次の年1997年には多分参加して、懇親会でその方に話しかけようとして、できなくて悔しかったのを憶えています。
「その方」とは、三菱化学生命科学研究所の酒井明さんで、その年の分子生物学会のポスターで話をさせて頂いて、私は酒井さんのところでポスドクをすることになりました。酒井さんは、当時酵母遺伝学フォーラムの主要メンバーだったので、私は1998年からがっつり「酵母遺伝学フォーラム」にハマることになりました
私にとってのフォーラムデビューは、1999年の口頭発表でした。これは自分なりになかなか良い仕事だったと思っています。発表の後の昼食の時に、酒井さんに「酒井さん、あの話、いいね」と話しかけてらっしゃる方がいて、その時私が横にいたので、「やったのは、この彼だよ」と酒井さんに紹介してもらってとてもうれしかったです。
そこから私はアメリカに留学して3年ほどブランクがあって、帰国して2004年の島根からは一度も欠かさず参加しているはずです。
フォーラムの要旨集だけはずっととっている
私はいろんな書類や学会の要旨集なんかはさっさと捨ててしまうのですが、酵母遺伝学フォーラムの要旨集(会報も兼ねている)だけは、大事に残してあります。久しぶりにコレクションをならべて、デビューの1999年の要旨集を見てみたら、私以外の発表者があまりにもそうそうたるメンバーで、ちびりそうになりました。

これが歴史の重みというやつでしょうか、今回、第59回研究報告会で、これにもう一冊積み上がるんだと思うと、「身が引き締まる思い」が強すぎて、もっとちびりそうになります。
なぜか欠番がある私のコレクション
で、前から知ってはいたのですが、そうやって大事に残しているはずの会報、いくつか欠番があるんです。

参加してたはずなのに持っていない会報は以下です。
1)2000年@東京大学弥生講堂
子どもができて大変だったけどピンポイントで行って発表した覚えがあります。その年の国際学会で私の発表を聞いていた鎌田芳彰さんに、「英語の発表のほうがわかりやすかった」と言われたのを憶えています。昨年とは違って出来はいまいちでした。
2)2005年@アミュゼ柏クリスタルホール
これは大矢 禎一先生が世話人をされていたときなので、忘れるはずもありません。ですが、要旨集がない、なんでだ!? ・・・ 大矢先生申し訳ありません。
3)2017年@東京大学弥生講堂
ああ、嘘つきました。この年はハイデルベルクで在外研究やってた。 俺、参加してなかったんかーーーい!!
あれ? でも、会報ってフォーラムの会員なら研究報告会に参加しなくても送られてくるはず。だとしたら持ってるはずですよね。 「俺が参加してない研究報告会の要旨集なんか見たくないわ!」って、捨ててしまったのかしら。
・・・というわけで、
コレクションの欠番2000年と2005年の会報、だれか譲ってください。
2026.8.10追記
もっとすごいコレクターから連絡が。
産総研の横尾岳彦さんからメールでご連絡いただきました。残念ながら、「要旨集余ってるからあげるよー」というのではなくて、「私もがっつりコレクションしてるよー」という内容でした。あるいは、「私のコレクションの方がすごいだろ」、というマウント?! ・・・横尾さんは決してそういう人ではありません。


地神芳文先生のコレクションも引き継いでいるらしく1984年の「酵母遺伝学集談会」の頃の要旨集もお持ちだそうです(さすがに私も少年時代です)。これはもうマニア垂涎の一品ですね。
当時、だれがどんなことを発表していたのか、恐らく、今は酵母研究界の神となった先生方が発表していることでしょう。そこでの発表内容はすでに酵母研究の神話です。
「要旨集のデジタルアーカイブ化」という提案
横尾さんからは、「酵母遺伝学フォーラムの要旨集をデジタルアーカイブにしたらどうか」、というすばらしい提案を頂きました。
確かに、酵母遺伝学集談会ー酵母遺伝学フォーラムの要旨集は、日本の酵母研究の黎明期から現在までの歴史を知るための大変貴重な資料だと思います。初期の要旨集が失われてしまわれないうちにちゃんと集めてアーカイブするのは大変意味があることだと思います。
酵母遺伝学フォーラムの運営委員会に提案してみたいと思いますが、「もっと古いの持っているぞ」、あるいは「古いの手に入れる伝手があるぞ」という方は、ぜひ名乗りを上げて頂ければと思います。なお、私の欠番もまだまだ募集中です。
