酵母遺伝学フォーラムHPの歴史と、サクッとできたプログラムサイト
開催まであと32日。本日二つ目のエントリーです。
はじまりは仁川先生の研究室から
ほとんどの会員の皆さんは知らないだろうし、別に知らなくてもよい話なのですが、酵母遺伝学フォーラムのホームページは、九州工業大学の仁川純一先生が立ち上げられました。私は、そのホームページがいつ立ち上がったのか正確には知りません。ただ、インターネットが普及して、あちこちでホームページを作るブームが起きたのが1995年頃でした。また、仁川先生が広報担当をされ始めたのが1999年なので、おそらくそのあたりの時期に作られたのだろうと思います。
当時のインターネットのセキュリティは、今から考えるとかなり緩いものでした。サーバー機能のある個人のPCで少し設定すれば、すぐにウェブサーバーとして公開できるような時代でした。ですので、仁川先生も酵母遺伝学フォーラムのホームページをご自身の研究室のパソコンで運営されていたのだと理解しています。私自身も、そういう時期にウェブサーバーを立ち上げて、HTMLでコンテンツを作って遊んだりしていました。
広報担当を引き継いだ頃
2005年に私が運営委員になり、翌年、仁川先生から広報を引き継ぎました。その時に、酵母遺伝学フォーラムのホームページを大改造しました。記憶は少し曖昧ですが、最初は自分のPCをサーバーにしていて、その後、ホスティングサービスに移行したのではなかったかと思います。現在の yeast-forum.org というドメインも、その時に取得したのだったと思います。
その頃、見た目のきれいな、組織化されたホームページを作るためのCMS、つまりコンテンツマネジメントシステムがいろいろ提供されるようになりました。私もそれを使って、酵母遺伝学フォーラムのホームページを作り込んでいったことを覚えています。現在の酵母遺伝学フォーラムのサイトにある、古くてごちゃごちゃした情報の多くは、私が広報をやっていた時に集めて詰め込んだものです。
学会運営会社への移行
土屋英子先生が会長をされた2011年頃、私自身がサーバーを管理するのをやめ、いわゆる「学会運営会社」にサイトの内容をすべて移行しました。2016年に私は運営委員を退任しました。その後、学会運営会社が現在の会社に移り、古いサイトの内容もそのまま新しい会社のサーバーに引き継がれたのだと思います。つまり、繰り返しになりますが、私が集めた古い情報がそのまま残り、どんどん化石化している状態です。今の酵母遺伝学フォーラムのサイトにある、ごちゃごちゃした情報群は、だいたいそういう経緯で残っています。
正直、もう捨ててもよいのではないかと思うものもあります。ただ、私はもう運営委員ではありませんし、特に邪魔にもなっていないから残っているのかな、とも思っています。フォーラムのロゴと同じですね。
今回の研究報告会で
さて、話を戻します。というか、ここからがこのエントリーで本当に書きたいことです。現在、酵母遺伝学フォーラムの運営業務は、学会運営会社であるダブル・ワークスに委託されています。ホームページの管理、会員の管理、研究報告会の演題登録サイトなどもそうです。私は今回の世話人をするにあたって、そのシステムの裏側がどうなっているかは知らないまま引き継ぎました。内容を書き換えてもらったり、使い方を教わったりしながらシステムを使い、参加登録と演題登録を進めてきました。
参加登録が終わり、演題登録の締め切りが来ると、集まった演題名や要旨からプログラムと要旨集を作っていくことになります。この作業も、昔は手作業だったのでしょう。その後、ExcelやWordを使って管理したり編集したりする時代になりました。集まった演題名をもとにセッションを形成し、タイムスケジュールを考えました。できあがった案を見ながら細かく調整し、タイポや記号の不一致などを何度も何度も確認し、仕上げます。要旨集を丁寧にチェックし、間違いを見つけてくださった方々には、本当に感謝しています。現在、要旨集はほぼ完成しました。ただ、きっとまだどこかに変なところは残っているのでしょう。そこはもう許してください。
要旨検索サイトがあっという間にできた
そして今回、プログラムを組んだあと、ふと思いました。「今なら、閲覧・検索のサイトくらい、簡単に作れるんじゃないか」と。実際、やってみると、サイトのプログラムはあっという間にできてしまった。
問題は、それをどこで公開するかでした。そこで、私が今までずっと維持し続けてきた研究室のウェブサーバーが役に立ちました。このサーバーでは、私の研究室のHP、私の研究ブログ、そして研究室内のナレッジベース、つまりwikiを運用しています。近年はセキュリティが厳しくなり、ウェブサーバーを維持するのはかなり大変になってきました。更新を続けていないとすぐにセキュリティリスクが生じますし、その対応のためにシステムはどんどん複雑化していきます。個人でサーバーを持つ意味が本当にあるのか、と思うこともあります。とはいえ、これはもう私の趣味なので、仕方ありません。
そして今回、その趣味が役に立ちました。作ったサイトは、すぐに公開できました。サーバー運用をずっと続けていてよかったと思いました。何度か仕様変更をして完成度を高め、できあがったのが今回公開したプログラム閲覧・要旨検索サイトです。
プレゼンファイル提出サイトまでできちゃった
調子に乗って、プレゼンファイル提出サイトも作りました。分子生物学会のような大きな学会では、こういうシステムはずいぶん前から作られていました。しかし今や、個人でもこういうサイトをさくっと作れてしまう時代になったのです。
もちろん、だからといって運営会社がいらなくなったと言いたいわけではありません。責任を持ってサイトやシステムを維持し続けるには、きちんとコストがかかります。今回のように、「一回こっきりの研究会運営サイト」だからこそ、こういうふうにさくっと作って、さくっと公開して、研究会が終わったらさくっと閉じることができます。そういう性質のものだから作れた、という面はあります。
おっさんになると昔話をしたがったり、手柄を自慢したがったりするものだ、と世間では考えられているようです。私も、このブログを使って、なんだかそういうことをやっていますね。でもまあ、私は酵母遺伝学フォーラムに特別な思い入れがありますし、自分で立ち上げたブログなのですから、こういうことを書いてもよいですよね。
