Skip to content
酵母とシステムバイオロジー
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

  • このサイトについて
  • 新着記事
  • サイトマップ
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

2020-06-092020-10-27

シリーズ過剰発現・第6回「異数体の解析」

過剰発現のもう一つの方法として、異数体の解析があります。染色体数が通常の染色体セット数とは異なっている状態を異数性(Aneuploidy)と言います。例えば、ヒトの染色体数は46(常染色体 22本 x2セット +2本の性染色体)ですが、21番染色体が3本になる異数性はダウン症候群の原因です。また、癌細胞では染色体数の異常がしばしば発生します。

たいていの場合、異数性では染色体数が増え、その染色体上にコードされた遺伝子のコピー数が増えることになり、「過剰発現」と捉えることができます。異数性で起きる生理条件についても、出芽酵母で調べられてきました。特に、一倍体細胞において特定の染色体を2本に増やした「ダイソミー株」」について体系的な解析が行われています(図6-1)。

図6-1. 過剰発現実験としての異数体の解析

このダイソミー株の研究はMITのA. Amonのグループが研究を先導し、特に異数体細胞の整理条件について多くの発見をしています。異数性による過剰発現については本シリーズでは深く解説する予定ではありません。筆者がこれまでにいくつか関連するエントリーを書いていますので興味がある方はそちらを参照してください。

野生の酵母が異数性に強い理由(というより実験室酵母が異数性に弱い理由)が判明した
異数性細胞は低浸透圧様のストレスを受けている(追記あり)
Hsp90ストレスは異数性を誘導し、細胞の急速な適応を可能にする。

次回に続く。

facebookShare on Facebook
TwitterTweet
(Visited 1,593 times, 3 visits this week)
シリーズ過剰発現

投稿ナビゲーション

Previous post
Next post

Related Posts

シリーズ過剰発現・第9回「怪しいORF」

2020-06-152020-08-17

前回のエントリーで、ゲノム上の…

Read More

シリーズ過剰発現・第4回「過剰発現ライブラリーの種類」

2020-06-082020-07-06

前回の続きです。人工的に過剰発…

Read More

シリーズ過剰発現・第3回「過剰発現を起こす3つの方法 」

2020-06-072020-10-27

前回は、ポストゲノムの主要なア…

Read More

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

twenty − nine =

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

人気の記事

  • 論文の図とレジェンドに見る悪しき伝統 (135)
  • 出芽酵母と分裂酵母の基本知識 (82)
  • ナノポアシーケンサーMinIONインプレッション (35)
  • 大腸菌の形質転換ではヒートショックも後培養もいらない(こともある) (46)
  • 制限酵素のイタリック表記は必要ない (13)
  • 微生物実験でのイエローチップの(驚くべき)使い方 (36)
  • 「赤色蛍光タンパク質 yEmRFP/mCherry が切れちゃう謎」が解決した (16)
  • シリーズ過剰発現・第5回「過剰発現に用いられるプロモーター」 (22)
  • シリーズ過剰発現・第1回「過剰発現とは?」 (25)
  • 岐路に立つ酵母の栄養要求性マーカー (16)
©2026 酵母とシステムバイオロジー | WordPress Theme by SuperbThemes