Skip to content
酵母とシステムバイオロジー
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

  • このサイトについて
  • 新着記事
  • サイトマップ
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

2013-08-292014-04-21

書籍:酵母の生命科学と生物工学

[amazonjs asin=”4759815082″ locale=”JP” title=”酵母の生命科学と生物工学 : 産業応用から基礎科学へ (DOJIN BIOSCIENCE SERIES)”]

この本についての一般向けのレビューはアマゾンに書きましたので、ここでは私の視点からのレビューを書かせていただきます(一部重複してます)。

正直私にとっては「こんな本が欲しかった!」という感じです。

この本の各章では、酵母をモデルとして分かった真核細胞の生命活動の営みそれぞれについて、分子レベルの知見を非常に細かく説明してあるし、通読すれば真核細胞の全体像を見渡すことができます。

さらにその基礎的な理解をどんなふうに「応用」に結びつけることができるかを、それぞれの章で説明してあります。これはこれからの発展が期待できる部分でもあるのでしょう。

各章の「基礎」の部分では、具体的な遺伝子名もちゃんと(沢山)書いてあって、レファレンスも付いている、かなり最先端の内容をまとめたレビューになっていています。

私は酵母の細胞でおきるいろいろな過程を全部知りたいと思っています。しっかりと内容の詰まった「一冊まるまる酵母についての本」、こういう本が手元にあると大変心強いなと思いました。

ちなみに多分この手の本ができたのは、酵母研究の基礎と応用が密着した研究者の多い日本だからこそなのではないかと思います。執筆した先生方は、皆さん基礎の先端をやりながら応用展開も見据えていらっしゃる先生方で、これは日本の酵母研究の強みだと私は思います。

 

facebookShare on Facebook
TwitterTweet
(Visited 943 times, 3 visits this week)
書籍 酵母

投稿ナビゲーション

Previous post
Next post

Related Posts

出芽酵母の統合的フェノミクスによって明らかになった表現型多様性の構造

2014-03-012014-03-01

Integrative phe…

Read More

酵母ゲノムの3次元モデル

2010-08-202011-04-28

A three-dimensi…

Read More

The 2010 Yeast Genetics and Molecular Biology Meetingにエントリーしました。

2010-04-13

バンクーバーで7月27日から8…

Read More

Comment

  1. hisaom より:
    2013-08-30 8:36 PM

    書籍:酵母の生命科学と生物工学 | ブログ「酵母とシステムバイオロジー」 http://t.co/OyiTGhP2Yt

    返信

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

1 × five =

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

人気の記事

  • 出芽酵母と分裂酵母の基本知識 (185)
  • 大腸菌の形質転換ではヒートショックも後培養もいらない(こともある) (87)
  • 論文の図とレジェンドに見る悪しき伝統 (100)
  • ナノポアシーケンサーMinIONインプレッション (77)
  • 岐路に立つ酵母の栄養要求性マーカー (31)
  • きっとうまく行くプレゼンスライドの作り方 (38)
  • シリーズ過剰発現・第5回「過剰発現に用いられるプロモーター」 (42)
  • シリーズ過剰発現・第1回「過剰発現とは?」 (19)
  • 微生物実験でのイエローチップの(驚くべき)使い方 (26)
  • コドンの最適度はmRNAの安定性を決める主要な要因である。 (24)
©2025 酵母とシステムバイオロジー | WordPress Theme by SuperbThemes