書籍:酵母の生命科学と生物工学

この本についての一般向けのレビューはアマゾンに書きましたので、ここでは私の視点からのレビューを書かせていただきます(一部重複してます)。

正直私にとっては「こんな本が欲しかった!」という感じです。

この本の各章では、酵母をモデルとして分かった真核細胞の生命活動の営みそれぞれについて、分子レベルの知見を非常に細かく説明してあるし、通読すれば真核細胞の全体像を見渡すことができます。

さらにその基礎的な理解をどんなふうに「応用」に結びつけることができるかを、それぞれの章で説明してあります。これはこれからの発展が期待できる部分でもあるのでしょう。

各章の「基礎」の部分では、具体的な遺伝子名もちゃんと(沢山)書いてあって、レファレンスも付いている、かなり最先端の内容をまとめたレビューになっていています。

私は酵母の細胞でおきるいろいろな過程を全部知りたいと思っています。しっかりと内容の詰まった「一冊まるまる酵母についての本」、こういう本が手元にあると大変心強いなと思いました。

ちなみに多分この手の本ができたのは、酵母研究の基礎と応用が密着した研究者の多い日本だからこそなのではないかと思います。執筆した先生方は、皆さん基礎の先端をやりながら応用展開も見据えていらっしゃる先生方で、これは日本の酵母研究の強みだと私は思います。

 

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