迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか

どういう経緯で購入したのか忘れてしまいましたが、今朝読み終えました。

人の様々な病気を引き起こす原因の遺伝子が、実は人類、あるいは特定の人種集団にかかった進化的選択圧の結果現代に残っているのだという説を、とても読みやすく楽しめる文書で綴っています。

鎌形赤血球貧血症が、マラリア耐性を生むために残されているのは教科書にも載っている有名な例ですが、例えば糖尿病が単なる飽食の結果生じた病気であると言うものではなくて、血糖値が高い事で急激におきた寒冷期を生き延びた人類の子孫の特徴であるとする説はとても面白いです。この他にも高血圧や寄生虫、ウイルス、果てはエピジェネティクスや出産、人類の起原にまで話は広がります。

遺伝子的背景が原因となっている病気について、トレードオフで説明するのではなく、人類がかつて味わった致死的な環境変動に対する選択の結果であるというとらえ方は、人類の歴史に思いを馳せるというロマンも手伝って読むものを飽きさせません。

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