Skip to content
酵母とシステムバイオロジー
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

  • このサイトについて
  • 新着記事
  • サイトマップ
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

2010-02-24

統合的なコンピュータモデル、ロバストネスと脆弱性

別件で用語解説を書いたのでこのブログに載せておく。

—

統合的なコンピュータモデル:細胞が持つ特定のシステム(例えば細胞周期制御システム)で働く分子とその相互作用を詳細に記述することで作られるコンピュータ(数理)モデル。究極的には、細胞内で起きているすべての事象を予測できるような、「細胞シミュレータ」に発展していくと期待されている。一方で、細胞内にはあまりにも未知な要素が多いために、統合的なモデルは「人の考えていることを再現する」以上のことはできず、(気象シミュレーターのように)細胞の未知の挙動を予測する能力を持たせることは難しいという考え方もある。

ロバストネスと脆弱性: ロバストネスとは、システムが内乱や外乱にあらがって機能を維持する特性のことをいう。私たちの研究では、細胞(というシステム)が、細胞内で働く遺伝子の過剰発現に対してどの程度機能を維持できるかを、細胞のロバストネスの評価の指標としている。例えば、ある遺伝子が100倍過剰に発現しても細胞が死なない場合、細胞はその遺伝子の過剰発現に対してロバストネスが高い(あるいはロバストである)という。一方、ある遺伝子が数倍過剰に発現しただけで細胞が死ぬ場合、細胞のシステムはその遺伝子の過剰発現に対してロバストネスが低い(あるいは、脆弱である)という。

facebookShare on Facebook
TwitterTweet
(Visited 595 times, 1 visits this week)
システムバイオロジー 用語解説

投稿ナビゲーション

Previous post
Next post

Related Posts

必須な遺伝子と病気の原因遺伝子

2011-06-17

先日出席した会議でとある先生が…

Read More
システムバイオロジー

CellDesigner4.3でCell Cycleモデルを再構築してみよう(1)

2014-03-232014-03-25

出芽酵母の細胞周期の数理モデル…

Read More

遺伝子型から表現型を予測する全細胞レベルのコンピュータモデル

2012-11-08

A whole-cell co…

Read More

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

eleven − seven =

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

人気の記事

  • 論文の図とレジェンドに見る悪しき伝統 (63)
  • 出芽酵母と分裂酵母の基本知識 (43)
  • 大腸菌の形質転換ではヒートショックも後培養もいらない(こともある) (67)
  • ナノポアシーケンサーMinIONインプレッション (48)
  • 制限酵素のイタリック表記は必要ない (23)
  • 微生物実験でのイエローチップの(驚くべき)使い方 (11)
  • シリーズ過剰発現・第1回「過剰発現とは?」 (14)
  • シリーズ過剰発現・第5回「過剰発現に用いられるプロモーター」 (13)
  • Wikipediaの「シグナル配列」はどこから来たのか? (7)
  • きっとうまく行くプレゼンスライドの作り方 (17)
©2026 酵母とシステムバイオロジー | WordPress Theme by SuperbThemes