David Goodsell氏が変えるかもしれない「細胞・タンパク質」のイメージ

「酵母とシステムバイロジー」とは関係ないかもしれませんが、私が大学で担当している「生命の基本原理と生活の中の生物学」の準備をしている時に見つけた私自身が面白と思ったサイトや人物などもこのブログで紹介することにします。

第1回目(2回目があるかどうかわかりませんが)は、David Goodsell氏です。この人の書いた綺麗な図はGoogle検索などで時折引っかかってきます。細胞やタンパク質の模式図などです。どれもとても綺麗で眺めているだけでも楽しいものです。

ためしに「David Goodsell」でGoogleの画像検索をしてみてください。あっと驚くと思います。

細胞内の構造にこんな色が付いているわけではありませんし、こんな状態は顕微鏡で見ることもできません。電子顕微鏡で得られる細胞の画像情報と結晶構造解析などで得られるタンパク質の構造情報、細胞内の混みあいの情報を組み合わせて、今わかっている細胞の知識を統合したものが氏の作るイラストなのです。

私達分子生物学をやっている人間でも普段から細胞の中がこれだけ混み合っているというイメージを持ちながら研究をしている人は少ないのではないでしょうか?こんな混雑した状態でどうやって細胞内で酵素反応や情報伝達がうまくなされるのか?不思議でなりません。

私が更に驚いたのは、氏のサイトです。

ミトコンドリアや葉緑体、小胞輸送について氏の絵をクリックすることができて、どんなタンパク質がどういうふうに働いてそのプロセスが機能しているかを知ることができるようになっています。

氏は本も出していますし、RCSB PDBというデータベースで「Molecule of the Month」という連載もされています。氏のイラストを眺めていて「構造生物学にハマる人がいるはずだよ」と思いました。思えば私も学生時代には生化学の教科書に載っているタンパク質の模式図を見て感動したのを憶えています。

ところで、氏のインタビューに面白いことが書いてありました。このイラストはコンピュータプログラムで書いているらしいですが、氏のイラストのスタイルは「with flat colors and black outlines」だそうです。これっていわゆる「マンガ」の技法ですよね。

 

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