Skip to content
酵母とシステムバイオロジー
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

  • このサイトについて
  • 新着記事
  • サイトマップ
酵母とシステムバイオロジー

A Blog for Yeast and Systems Biology

2012-02-082012-02-08

「Systems Biology」の定義

近藤滋先生の「生命科学の明日はどっちだ」でも揶揄されています、システムバイオロジーですが、日本でやたらとこの言葉にアレルギーを持っている研究者がいるのに対して、世界では普通に使われています。

先日、「酵母コロキアム」で紹介された論文、酵母の遺伝子破壊株コレクションの10%程度はその解釈が間違っている(破壊された遺伝子の隣りの遺伝子の影響である)という論文が、Natureにでました。この論文自体も衝撃的な内容ではあるのですが、私はそれよりも、この論文のアブストラクトの最後の文章が気になり(気に入り)ました。

These results have important consequences for systems biology, as the mutation collections are extensively used in almost every aspect of the field, from genetic network analysis to functional gene annotation.

これらの結果は、「システムバイオロジー」に深刻な影響を与えるというのです。なぜならこの分野では、いろいろとノックアウトコレクションが使われているからだと。

わざわざ「システムバイオロジーとは何か」を断らなくても、だいたいどんなことやってるか/言ってるか想像がつくでしょ、という訳です。「Natureのアブストラクトに乗っているからといってそれが世界に認められた訳ではない」という人もいるでしょうが。

確かにこの分野の論文を読んでいると、「xxxは、Systems Biologyのゴールの1つである」等と書かれたイントロダクションがあり、「Systems Biologのゴールって誰が決めたのかな」と思うこともあるのですが、それが許されるようになってきたということなのでしょう。

かといって、では、「Molecular Biologyのゴールである」なんて言う文章がある論文を(昔は知りませんが)今、目にすることはない訳ですから、新興の学問分野であるという認識もあってのこの記述ということになると思います。

 —

追記:Natureかと思ったらNature Methodsでした。発表されるJournalによって論文の内容が変わる訳ではないですが、だいぶインパクトは違いますね。

facebookShare on Facebook
TwitterTweet
(Visited 597 times, 2 visits this week)
エッセイ システムバイオロジー 名言 用語解説 要チェック論文 論文

投稿ナビゲーション

Previous post
Next post

Related Posts

単細胞の酵母を巨大な「多細胞」に進化させた

2023-05-272024-04-16

De novo evoluti…

Read More
テクノロジー

死ぬほどGFPを発現している酵母はミドリゾウリムシに食われることで科学に貢献する

2017-06-092017-08-09

以前このブログで、「酵母で死ぬ…

Read More
大規模解析

トランスポゾンによるローラー作戦でゲノムの機能領域をマッピングする

2017-07-042017-08-20

Functional mapp…

Read More

Comment

  1. 谷内江望 より:
    2012-02-12 10:20 PM

    谷内江@トロントです。

    Systems Biologyは「生命をシステムとして理解する」という本来の?意味に、Systematic Biology(システマティックに生物学する)という大規模で合理性を持った生物学が多く混同されているように思います。

    ここでいうSystems BiologyはSystematic Biologyの方だと思います。

    返信

谷内江望 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

four × three =

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

人気の記事

  • 論文の図とレジェンドに見る悪しき伝統 (139)
  • 出芽酵母と分裂酵母の基本知識 (82)
  • ナノポアシーケンサーMinIONインプレッション (37)
  • 大腸菌の形質転換ではヒートショックも後培養もいらない(こともある) (51)
  • 制限酵素のイタリック表記は必要ない (13)
  • 微生物実験でのイエローチップの(驚くべき)使い方 (38)
  • 「赤色蛍光タンパク質 yEmRFP/mCherry が切れちゃう謎」が解決した (17)
  • シリーズ過剰発現・第5回「過剰発現に用いられるプロモーター」 (22)
  • シリーズ過剰発現・第1回「過剰発現とは?」 (25)
  • 岐路に立つ酵母の栄養要求性マーカー (17)
©2026 酵母とシステムバイオロジー | WordPress Theme by SuperbThemes